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低音男の部屋

低音男の部屋

いかないんです

彼女の悩みは深刻だった。

何よりその真剣な表情がそれを物語っていた。

「いかないんです」

「いかない?」

「ええ、いかないんです」

「いろいろ試してみた?」

「ええ、やってみました、でもどうしてもダメなんです」

「前はいってたんだろ?」

「それが急にいかなくなって・・・」

彼女は困りきった表情でポツリと言った。

「何でかな?」

男は返答に困った。

「もう一度いろいろやってみます・・・」

「そうしてみて、それでダメな時は・・・」

男は自分がなんとかしてやらなければならないのかという焦燥にかられた。


 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  「あっ!いきました~」
「やっぱり、相手のFAXの調子が悪かったみたいです」


[エロスの香りへ]



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